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日野自動車/開発・法規認証・品質保証のプロセス改革を発表

2022年09月02日/SCM・経営

日野自動車は9月2日、 開発・法規認証・品質保証のプロセス改革について、 品質マネジメントシステム(QMS)の再構築を発表した。

二度とこのような不正問題を起こさないために、開発・法規認証・品質保証領域での体制やプロセスの抜本的な改善が喫緊の課題であり、現在急ピッチで進めている。

これにより、開発能力やスケジュールを踏まえ身の丈に合った、かつ合理的な企画・開発を行うとともに、適正性の根拠となるデータの保存・保管を徹底して、同社製品の品質を再び信じてもらえることを目指す。

そのために、これまでも開発機能と認証機能を分離してチェック機能を強化するとともに、関連ルールを整備してきた。現在はこれに加え、外部の目を入れた品質マネジメントシステムを構築し、確実に運用することで、開発・認証プロセスの適正性を一層確保する取り組みを急ぎ進めている。

「仕組み面」では、外部監査を含めた品質マネジメントシステム(QMS)の再構築とし、「企画→設計→実験→認証→量産に関わる、一連の業務プロセス管理の仕組み定着」、「開発・法規認証・品質保証の各業務プロセスの確実性向上」を図る。

これらを実現させるため、業務プロセス再構築とエビデンス管理を徹底するとともに、外部監査を伴う QMS(ISO9001 など)を導入し「製品品質を担保する」という基本的な価値観や知識を各部で共有しながら、開発目標値や出荷管理値、諸元値を管理できるようにしていく。

「運用面」では、QMSの実効性を担保するガバナンス体制の整備とし、「出荷品質のみならず開発・設計仕様においても、製品品質担保の観点から品質保証部門の関与を強化」、「規定類や標準類のタイムリーなアップデートや法規要求に沿った設備管理など、開発インフラの整備や適切な維持管理ができていることをチェックする仕組みの強化」を図る。

これらを実現させるため、法規動向や情報収集体制を強化し社内展開する仕組みを再構築し、開発プロセス運用状況の監査機能を強化していく、としている。

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