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ブリヂストン/262億円投じ、ブラジルの工場で生産能力増強

2022年09月07日/生産

ブリヂストンは9月6日、グループ会社であるブリヂストン ド ブラジル インドゥストリア イ コメルシオ・リミターダが、ブラジルで乗用車用タイヤ及び小型トラック用タイヤを生産するバイーア工場の生産能力増強を決定したと発表した。

<ブラジル・バイーア工場>
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今回の投資金額は約2.7億ブラジルレアル(約73億円)で、2021年7月1日に発表した生産能力増強の投資金額と合算すると、総投資金額は約9.7億ブラジルレアル(約262億円)となる。

2024年第1四半期までに増強を開始し、2024年末までにバイーア工場の生産能力は現在の年間約350万本から約500万本となる予定。ブリヂストンは、ブラジルをはじめ米州地域で乗用車用タイヤの生産能力増強によるプレミアムタイヤ事業の強化を通じて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる「Extension 人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくこと」にコミットしていくとしている。

バイーア工場の生産能力増強について、石橋秀一代表執行役 Global CEOは、「今回の増強は、グループの最重要市場である米州でのプレミアムタイヤ事業基盤をより強固にするもの。米国の直営店約2200点を始めとした米州地域全体に広がる小売サービスソリューションネットワークを通じて顧客に寄り添ったサービスを提供することで、「断トツ商品」の価値を増幅していく。

また、EV化を足元から支える”EV 時代の新たなプレミアム”ENLITEN ビジネス戦略を通じて、生産から販売・サービスをカバーするタイヤを「創って売る」「使う」といったバリューチェーン全体で社会価値・顧客価値の創造を両立することで、競争優位の獲得を目指す。このようなプレミアムタイヤ事業の基盤構築を通じ、2030年へ向けて常態化する変化に動ぜず、強靭でしなやかに変化をチャンスに変えるレジリアントな”エクセレント”ブリヂストンへ進化していく」と述べている。

さらに、今回の生産能力増強により、バイーア工場での雇用が約1300人から1560人以上となるなど地域の雇用促進、地域社会と共同で工場周辺地域の緑化や生物多様性保全プログラムを実施するなど、地域社会に寄り添い貢献すると共に、技術&イノベーション、サステナビリティの観点においても、グループの重要な生産拠点として将来のグリーン&スマート工場化も見据え、進化させていく、としている。

■バイーア工場概要
所在地:ブラジル バイーア州 カマサリ市
設立年:2006年
建屋面積:約8万4000m2
従業員数:約1300名(2022年8月時点)
生産能力:年間350万本
生産品目:乗用車用および小型トラック用ラジアルタイヤ

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