日本貨物鉄道(JR貨物)が9月14日に発表した輸送動向によると、8月の輸送実績はコンテナが128万トン(前年同月比12.3%増)、車扱が65万3000トン(10.8%増)で、合計193万3000トン(11.8%増)となった。
コンテナは、新型コロナウイルス感染症に伴う需要低迷に加えて、北海道・東北・北陸地区を中心に大雨により一部不通区間が生じたものの、前年に山陽線等が不通となっていた反動により、農産品・青果物を除く全ての品目で前年を上回った。
なお、不通となった奥羽線について、船舶・トラックによる代行輸送を実施した。
積合せ貨物は、2021年10月からのブロックトレイン運転開始等により前年を上回ったほか、食料工業品は、清涼飲料水を中心に前年の輸送障害の反動増となった。化学工業品、化学薬品及び自動車部品についても、前年の輸送障害の反動により増送となった。
一方、農産品・青果物は、前線停滞による各地区大雨に伴い一部不通区間が生じた影響により前年を下回った。
車扱は、石油が新型コロナウイルス感染症の影響緩和によりガソリンを中心に需要増となったほか、前年に中央西線が不通となっていた反動により前年を上回った。