日本貨物鉄道(JR貨物)が12月18日に公表した11月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが163万5000トン(前年同月比4.0%減)、車扱が68万1000トン(3.4%減)で、合計231万7000トン(3.8%減)だった。
<11月のコンテナ輸送量>
| 輸送実績 | |||
| コンテナ | 車扱 | 合計 | |
| 実績(千トン) | 1635 | 681 | 2317 |
| 前年比(%) | 96.0 | 96.6 | 96.2 |
11月の国内景気は、雇用情勢の改善や設備投資の持ち直しに支えられ、緩やかな回復基調が続いているものの、食料品を中心とした消費者物価上昇により個人消費は伸び悩んでいる。食料工業品や農産品・青果物等が減送となり、本年の輸送実績は前年を下回った。
コンテナは、食料工業品が、一部顧客における出貨停滞により前年を下回ったほか、農産品・青果物は、米の価格高騰に伴う需要低調により民間流通米が減送となった。
紙・パルプは、一部顧客における設備不具合等の影響により前年を下回った。コンテナ全体では前年比 96.0%となった。
車扱は、石油が、補助金の段階的な拡充に伴う買い控えによりガソリンや軽油が減送となり前年を下回った。車扱全体では前年比 96.6%となった。
