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双日/欧州でのグリーン水素サプライチェーン構築で覚書

2022年10月04日/国際

双日は10月3日、フランスの石油製品関連基地会社の Rubis Terminal Infra SAS(ルビスターミナル)、スペインのインフラ投資関連会社 Reganosa Asset Investment (レガノサ)と、欧州でのグリーン水素のサプライチェーン構築事業を共同で調査するためのMOU(覚書)を締結したと発表した。

スペインは太陽光発電、風力発電のポテンシャルが高く、総発電量に占める再生可能エネルギー発電量の割合が30%を超えており、グリーン水素の生産・供給地として期待されている。

その中でも、レガノサがLNG受入基地を運営しているスペイン北西部・ガリシア州は、北西ヨーロッパの主要港(アムステルダムやロッテルダム、アントワープなど)へのアクセスにおいて地理的優位性を有していることから、グリーン水素製造・輸出拠点の最適地の一つと考えている。

レガノサはガリシア州でのグリーン水素製造事業を推進中で、2025年に生産開始を予定している第1フェーズでは同州周辺の地元顧客にグリーン水素を供給することを計画している。この覚書を契機として、水素・アンモニアの需要増が想定される北西ヨーロッパの主要港へ輸出することを目的に、第2フェーズとしてのこの事業の拡張可能性や最適な運搬方法について、3社で調査し、検証していく。

3社はそれぞれの事業経験、産業顧客とのネットワーク、技術的知見を結集し、脱炭素化社会実現に向けたグリーン水素のサプライチェーン構築を目指し、調査を進めていく。

■ルビスターミナルの概要
会社名:Rubis Terminal Infra SAS
設立:1877年
本社所在地:33 avenue de Wagram, 75017 Paris, France
事業内容:欧州における石油製品、液体燃料、化学品、農作物の貯蔵事業。フランス、スペイン、ベルギー、オランダで15基の貯蔵タンクを保有。

■レガノサの概要
会社名:Reganosa Asset Investment S.L.
設立:2018年
本社所在地:Lugar Promontoiro, S/N, Mugardos, 15620 , La Coruña, Spain
事業内容:欧州(主にスペイン)におけるレガノサグループの事業全体の投資管理。

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