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フェデックス/シンガポールのハブ施設にAI搭載仕分けロボット導入

2023年01月06日/IT・機器

フェデックス エクスプレスは1月6日、シンガポールの南太平洋地区ハブに、AIを搭載した貨物仕分けロボットを導入したと発表した。同ロボットの導入は、輸送業務のデジタル化とスマートな物流ネットワークの構築を目的とした継続的な取り組みの一環。

シンガポールのフェデックスでは、より広範な業界のトレンドに対応するため、仕分け業務の自動化に注力している。物流業界ではパンデミックをきっかけに、倉庫管理からラストマイル配送までの業務効率の最適化が進められている。

フェデックスは2022年初めに、中国・広州のフェデックス中国南部EC貨物仕分けセンターにも同様のロボットアームを導入。シンガポールでの同プロジェクトは、シンガポールにおける航空産業発展と成長を支援するシンガポール民間航空局(CAAS)の主要な取り組みの1つである、航空開発基金の支援を受けている。

AI搭載のインテリジェント仕分けロボットは、1時間に最大1000個の荷物を選別し、1回につき最大5kgまで運搬可能、最大100の仕向地の荷物の取扱いができる。また、この仕分けロボットは、貨物をスキャンして目的地情報を取得するバーコードリーダーを搭載し、その精度は98.5%以上。これにより、同ハブ施設での24時間体制の選別作業の実現を後押しする。

発表によると、世界の倉庫自動化市場は2030年までに510億米ドルを超えると予想されており、2022年から2030年までの年平均成長率は、14.8%と大幅に増加することが見込まれている。さらに、UnivDatos Market Insightsが発表した調査によると、新興国におけるECやヘルスケア関連の物流の成長により、アジア太平洋地域の倉庫自動化産業の市場シェアは大幅に拡大すると予測されている。

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