フェデラル エクスプレス コーポレーション(フェデックス)は8月20日、顧客の貨物の可視性と管理の容易性を向上させることで、物流とサプライチェーン全体の管理を強化する、革新的なモニタリング・介入ソリューション FedEx Surroundの提供を開始したと発表した。
ソリューションは現在シンガポールと香港特別行政区の顧客が利用可能で、今後日本の顧客にも提供される予定。
FedEx Surroundのモニタリング・介入ツールは、フェデックスの既存の輸送ネットワークとシームレスに統合され、フェデックスの充実した配送・追跡ソリューションをさらに強化する。顧客は、Select、Preferred、Premium という 3 つのレベルから目的に応じてサービスを選択することができる。ツールは医療、航空宇宙、ハイテクなど幅広い業界の顧客をサポートし、特別な扱いが必要な貨物輸送の品質、安全性と時間厳守の配送に重要なアップデートや介入を提供する。
FedEx Surroundのモニタリング介入ツールによる主要な利点は、まず、「柔軟性と管理」。FedEx Surroundダッシュボードがほぼリアルタイムのグローバルな可視性を提供し、AI と SenseAware ID が予測分析を行う。「付加価値」では、特別な処理コードにより、輸送業務において優先的な積み込みと取り扱い、コールドチェーンの利用、およびネットワーク内外での介入が可能になる。「安心感」では、年中無休の専任スタッフによる顧客へのカスタマイズされたレポートの提供や、ハブ等の各輸送施設や集配所の専任チームによる積極的なモニタリングと介入を保証する。
アジア太平洋地域でのFedEx Surroundのモニタリング・介入ソリューションは、SenseAware ID を含む先進的なセンサー技術とリアルタイムデータ分析を活用し、世界中の貨物に対して継続的なモニタリングと積極的な介入を提供する。
フェデックスは長年、センサーベースの物流の先駆者として、緊急かつ価値の高い貨物の高度なトラッキングを提供してきた。SenseAware ID は、軽量でコンパクトなセンサーを使用し、Bluetooth Low Energy(BLE)を介して2秒ごとに正確な荷物の位置データを WiFi アクセスポイントまたはフェデックスネットワーク全体に設置されたゲートウェイデバイスに送信する。また、SenseAware ID センサーを搭載した荷物は、従来の数十回程度だった貨物スキャンに対し、数百回行われる。これにより、荷物の所在地についてはかつてないほど大量のリアルタイムデータが得られるようになる。