オカムラは4月20日、自動倉庫「ロータリーラックH」で国内最大級となる高さ14mの超高層仕様機を、サンコーインダストリーの東大阪物流センター5号館に納入したと発表した。
今回納入した「ロータリーラックH」は7基で構成されており、全高14m、全長16.8m、棚の段数46段で、保管数が2万6496ロケーション(ケース)となっている。この保管数を一般的な平置き棚でレイアウトすると約500坪の床面積が必要となるが、超高層仕様のロータリーラックHでは約5分の1の100坪でレイアウトを可能にした。
サンコーインダストリーの東大阪物流センター5号館は、取り扱いアイテム数の増加に対応するため、2022年に新設した施設。同施設では、自動倉庫の設置面積を小さくし、上部空間を有効活用してロケーション数を最大化することが課題だったが、耐震性に優れたロータリーラックHの特長を生かして高層化することで、建屋の限られたスペースで2万6496ロケーションを実現した。
また、サンコーインダストリーではピッキング作業が運送会社の集荷時間に間に合わず、荷待ち時間が発生していたが、ロータリーラックHの導入後は、1時間あたり2210コンテナの高速入出庫によってピッキング作業の生産性が2倍に向上し、集荷時間に出荷を完了できるようになった。
そのほか、ロータリーラックHの導入でピッキング作業がGTP(Goods To Person)運用となったことで、重量物を抱えて歩行する必要がなくなり、作業者の負担軽減につながった。
ロータリーラックHは、各段が独立して水平旋回する独自の機構により、保管から仕分けまで多目的に活用できる高速入出庫タイプの自動倉庫で、オカムラのロングセラー製品。
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