商船三井は4月21日、東京~第三者認証機関からの認証を受けた低炭素アンモニアが、発電用燃料目的でサウジアラビアから日本へ輸送されたと発表した。
<第三者認証取得済低炭素アンモニアが富士石油の袖ケ浦製油所に搬入>
これは、アンモニアという低炭素エネルギーの利活用が進んでいる中での一つの画期的な出来事。
この低炭素アンモニアの輸送は、バリューチェーン全体を通して多くの関係者間協力のもと行われた。このアンモニアは、SABIC(サウジ基礎産業公社)アグリ・ニュートリエンツ・カンパニー(SABIC AN)がサウジアラビアン・オイル・カンパニー(アラムコ)の原料ガスより製造し、アラムコ・トレーディング・カンパニー(アラムコ・トレーディング)が富士石油に販売したもの。
商船三井によってサウジアラビアから日本まで輸送され、富士石油の袖ケ浦製油所に搬入の後、発電の混焼用として使用される。またこの件では、日本オイルエンジニアリングが技術支援を行っている。
アンモニアは、製造過程で発生するCO2が分離・回収、後工程で活用され、温室効果ガスの排出を実質的に抑制できることから、低炭素に分類される。
日本の経済産業省は、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、アンモニアを発電用および舶用燃料として順次段階的に活用する計画を発表している。今回の取組みは、アンモニアのグローバル・サプライチェーン構築のための一歩となる。
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