テルモは5月15日、522億円を投じて、甲府工場（山梨県昭和町）にメディカルケアソリューションズカンパニーの新工場を建設すると発表した。竣工は2025年度を予定している。
新工場では、医療機器と医薬品を組み合わせたコンビネーション製品の開発製造受託（CDMO）や、腹膜透析関連製品の生産を行うほか、将来のさらなる増設を見据えた生産スペースも確保する予定。
同社のCDMOは、製薬企業とのパートナーシップを通じて、薬剤充填デバイスの設計から商用製造まで一貫してサポートするソリューションビジネス。CDMOは世界的な需要増加が予想されており、同社では2022年に海外の製薬企業向けにグローバルでCDMOビジネスを拡大しているほか、2022年度に開始した5か年成長戦略「GS26」の成長の柱の一つとして、グローバルの需要に対応できる生産体制の構築を進めている。
また、腹膜透析関連製品について、同社では腹膜透析療法（PD）向けのデバイスや透析液の開発などを行っており、新工場の建設を通じて今後も増加が予想される製品需要に対応するとしている。
