三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は6月2日、神奈川県厚木市にあったアフターセールス向け部品倉庫を横浜市金沢区幸浦へ移転し、「幸浦部品センター」として稼働を開始したと発表した。
旧厚木部品センターは、MFTBCの保守部品供給網の基幹拠点として日本国内の販売・サービス拠点に部品を提供するとともに、ハッテン(フランス)、チェンナイ(インド)、ドバイ(アラブ首長国連邦)などダイムラートラックグループの物流拠点と連携し、海外市場への部品輸出機能も担ってきた。同センターでは、常時約14万点の部品を保管し、1日平均約1万9000点の部品を出荷していたが、これら全ての機能を4月に幸浦部品センターへと移行した。
幸浦部品センターは、「ESR幸浦ディストリビューションセンター1」(総賃貸面積約17万5000m2)のうち6万5500m2を利用して開設。レイアウトの最適化によって業務効率の向上を図っているほか、横浜港や都市間道路、MFTBCの川崎製作所に近く、部品納品時間の平均3日短縮を見込んでいる。
また、MFTBCは完成車のモータープールも移転した。これまで国内外向けのトラック完成車は、約1500台を収容可能な川崎市東扇島のモータープールで保管していたが、部品センターの移転によるアウトバウンド物流体制の刷新に伴い、国内市場向けの一部を幸浦に、輸出市場向けを川崎港に隣接する横浜市大黒ふ頭にそれぞれ移転している。
物流体制の変更は、MFTBCが社を挙げて進めている業務効率向上の取り組みの一部として実施したもの。
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