ヤマトホールディングスと日本航空(JAL)は6月6日、2024年4月から運航開始を予定している貨物専用機(フレイター)の導入にあたり、シンガポールで旅客機から貨物専用機への改修に着手したと発表した。
フレイターの機体は、エアバス社製の旅客機「A321」の中古機を貨物機に改修した「A321ceoP2F型機」。
2024年4月から首都圏と北海道、九州、沖縄地区の長距離輸送のために3機のフレイターを導入する計画で、このたび改修に着手した機体はその1機目。5月8日からシンガポールのSTエンジニアリング社で工事が始まった。
1機目の機体は、9月中旬を目途に改修を終了し、10月下旬に日本へと輸送したのち、JAL連結子会社のスプリング・ジャパンによって11月下旬から飛行訓練が行われる予定。訓練では、成田空港からフライトし、北九州空港と関西空港への寄港を経て成田空港へと戻る航路を1日2回(6区間)飛行する。
貨物専用機への改造プログラムは、エアバス社とSTエンジニアリング社が出資しているドイツのエルベ・フルクツォイヴェルケ社と契約しており、今後はフランスに駐機している2機目と3機目についても順次、改修を行う予定だ。
フレイターは、1機あたり10トン車約5~6台分に相当する28トンの貨物を一度に積載することが可能。
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