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日本GLP/ALFALINK相模原、総面積68万m2が満床で全体竣工

2023年06月08日/物流施設

日本GLPは6月8日、相模原市中央区で開発を進めてきた「ALFALINK」ブランド第1弾の物流拠点「GLP ALFALINK 相模原」の最終棟が竣工し、同拠点が全体完成したことを受けて、メディア向けの見学会を開催した。

<GLP ALFALINK 相模原>
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<ドローンによる全景撮影>

<テナントロゴ(一部)>
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「GLP ALFALINK 相模原」は、総投資額は1500億円以上を投じて開発した大規模多機能型物流施設。2020年の着工からマルチテナント型の「GLP ALFALINK 相模原1」、BTS型の「同3」、「同4」と建設を進め、このたび最終棟となるマルチテナント型の「同2」が竣工したことで、4棟・総延床面積68万m2の物流施設が全体竣工を迎えた。4棟の物流施設は全て満床で、合計約40社のテナント企業が入居。全体で約5000人が就業している。

見学会では、5月末に竣工した「GLP ALFALINK 相模原2」の内覧や、「同1」のテナントであるオリックス・レンテックの施設見学などが行われた。

<GLP ALFALINK 相模原2>
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最終棟となった「GLP ALFALINK 相模原2」は、地上6階建て延床面積9万470m2のマルチテナント型施設。7社が入居し、竣工前に満床稼働が決定していた。

同施設はシングルランプ型で、各階にトラックバースが設置された構造。施設の特長として、倉庫エリアの防火区画を全てシャッターとし、レイアウトや動線、マテハン設備の導入に対して高いフレキシビリティを確保している。

<置き配バース>
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4階バースの一部には、トラックの待機時間削減を図るため、夜間などテナント不在時に荷物の積み下ろしができる「置き配バース」をALFALINKシリーズの施設で初めて採用(GLPとしては2例目)した。

<休憩室>
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<共用棟へと続くブリッジ>
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2階の休憩室には、オンラインミーティングの際などに活用できるワークブースを設置。また、「GLP ALFALINK 相模原」の共用棟「リング」へと直接つながるブリッジを設けたことで、人々の交流や新たなビジネスの創出を促した。

そのほか、屋上には自家消費型の太陽光パネルを設置。BCP対策としては、建物の免震構造や井水の再利用、72時間の非常用電源を採用している。

■「GLP ALFALINK 相模原2」
所在地:神奈川県相模原市中央区田名字白雨台3532-15
構造:地上6階建て、免震・PC造
延床面積:9万470.59m2
着工:2021年11月
竣工:2023年5月末
認証取得:LEED ゴールド認証(予定)、ZEB認証取得済み

<オリックス・レンテックの相模原技術センター>
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テナント施設として公開されたオリックス・レンテックの相模原技術センターは、「GLP ALFALINK 相模原1」3階のうち2万5000m2を賃借し、今年4月に開設した施設。PCやモニター、サーバーなどレンタルICT機器を取り扱っており、出荷する機器のセッティングや、戻ってきた機器のデータ削除等の在庫化作業などを行っている。

従来、ICT機器の取扱いは、町田市にある東京技術センターが担っていたが、今後Windows11への入れ替え需要で大量のPCを扱う拠点能力が必要になることなどから、ICT機器の取扱いのみを相模原技術センターへ移管し、保管能力を従来比倍増の25万台に引き上げた。

<オートストア>
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<平置きスペース>
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同施設では、能力向上を図るために、従来は自動倉庫で行っていた機器の保管を「オートストア」と平置き棚を使った形式に変更している。ICT機器の性質上、機能の向上とともに小型化する機器と大型化する機器に分かれるため、出荷頻度の高い小型の機器をオートストアで保管して保管効率を向上させた一方、ディスプレイなど大型の機器は平置き棚で保管することでピッキング時の視認性を高めたことで、移管前と同規模の床面積でありながら能力の倍増を実現した。

<AGVによる自動搬送>
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また、1フロアの広大なスペースを確保したことで縦搬送にかかる手間を削減したほか、エリア間搬送をトヨタL&F製のAGV「キーカート」によって自動化し作業者の歩行距離を30%短縮するなど、業務の効率化を図っている。

■オリックス・レンテック相模原技術センター
所在地:GLP ALFALINK 相模原1 3階
床面積:2万5000m2
取扱製品:PC、PCWS、サーバー
保管能力:25万台
開設:2023年4月

<敷地内を散歩する託児所の子ども達>
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「GLP ALFALINK 相模原」では、「ALFALINK」のコンセプトである「Open Hub」「Integrated Chain」「Shared Solution」に基づき、最先端の設備やサービスを提供し、業界に先駆けたビジネス共創と地域共生の取り組みを促進することで、物流施設の進化、物流業界の認知そして地位向上への貢献を目指している。

<定期的に開催しているカスタマー連絡協議会>
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ビジネスの共創では、入居企業を集めた定期連絡協議会の開催や、入居企業同士の研修や交流会、GLPコンシェルジュによる物流課題の解決支援、外部パートナーと連携した物流ソリューションの提供等に積極的に取り組んでいる。

<GLP ALFALINK 相模原を会場にした地域の展覧会>
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<社会科見学に訪れていた地域の小学生>
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また、地域との共生では、「開かれた物流施設」を目指し、街びらきイベントや小学生向けの物流施設見学会、サマーフェスタなど、地域住民やテナント従業員向けにこれまで約230件のコミュニティイベントを開催。現在では、各地域団体や地域コミュニティ、入居テナントをはじめとするパートナー企業が主体となって新たなコミュニティが生まれ、新たな繋がりが連鎖的に広がっていく、サステナブルな地域共生の枠組みの形成が進行している。

<帖佐 義之社長>
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見学会に合わせて開かれた記者会見では、日本GLPの帖佐 義之社長が登壇。ALFALINKの3つのコンセプトのうち最も重要なものとしてOpen Hubを挙げ、「初めはカスタマーや地域の方から理解を得るために時間をかけながらコンセプトを啓蒙し続け、少しずつ手ごたえを感じるようになった。その後、実際に建物が竣工していく中で手ごたえが実感に変わり、今では我々が想定していたものを超え、カスタマー同士や地域住民同士、カスタマーと地域住民がつながる新たな創造もしなかった展開が繰り広げられている。Open Hubは、物流施設の在り方として未来のスタンダードになっていくのではないかと感じている」と、想像以上の成果が得られたことを強調。

また、全体竣工を迎えたGLP ALFALINK 相模原については、「土地を購入した2016年の時点では、全体竣工とリーシング完了までの期間として10年強を見込んでいたが、3年以上前倒しで実現することができた。これは、同施設のポテンシャルや、我々の思いに共感してくれた方がいかに多かったかの証左だと思っている。大変満足しており、100%満足のいく結果になった」と語った。

ALFALINKの今後については、「来月には流山が全体竣工を迎える。また、関西で2か所の開発が始まっており、都内でも1か所の開発計画が進んでいる。今後は内容を進化させるとともに、全国へとプロジェクトを拡大していきたい」と意欲を見せた。

<GLP ALFALINK 相模原 全体概要>
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<進行中のALFALINKプロジェクト一覧>
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