日本通運は6月16日、経営計画「ＮＸグループ経営計画 2023『非連続な成長～Dynamic Growth～』」に掲げるビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向けて、７月１日付の組織改正を発表した。
その内容は、営業戦略本部の改正とロジスティクス・ネットワーク事業本部の改正。
営業戦略本部では、「ロジスティクス事業推進部を新設する」、「ｅコマース事業部を廃止し、デジタルコマース営業部を新設する」。その理由は、昨今、顧客サプライチェーンの変化や不確実性が顕在化している中、グローバルサプライチェーンの End-to-End でロジスティクスソリューションを提供するためには、グローバル、リージョンおよびブロックが同じ戦略目標に対し、敏捷性に優れ、かつ有機的に連携した本部組織を編成する必要がある。そのためには、ロジスティ
クスソリューションに必要な機能を包括的に担う組織を営業戦略本部内に設置し、営業案件、人財、拠点、庫腹、ノウハウ等の経営リソースを可視化・共有化することにより、集中的かつ一体的なマネジメントを実施する。同時に、人財育成を中心としたブロックの機能を強化していく、としている。
また、e コマース事業部については、特定の顧客に特化したアカウント営業を行い、当該業務を取り扱う現業店所の横串機能を担うことを目的として、2016 年5月に設立された。一方EC市場は、グローバルな規模で拡大を続けており、ECビジネスについても、同市場における成長領域への更なる参入が必要である。また、ECビジネスだけではなく LTV（顧客生涯価値）を重視したD2Cをターゲットにする「デジタルコマース領域」への対応の強化が求められる為、営業体制の確立を図る。
そして、ロジスティクス・ネットワーク事業本部の改正の実施理由は、営業戦略本部にロジスティクス事業推進部が新設され、ロジスティクス部が廃止されることから、ネットワーク事業本部へ名称を変更する、というもの。
