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ジャガー・ランドローバー/AIでサプライチェーン保護強化

2023年06月23日/国際

ジャガー・ランドローバー(JLR)は6月23日、業界をリードするサプライチェーン・マッピングおよびリスク分析専門企業のエバーストリーム・アナリティクス(Everstream Analytics)と新たに協業し、JLRのサプライチェーン管理にAIを導入すると発表した。

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JLRは、この新しいテクノロジーにより、サプライチェーンをリアルタイムで監視して、将来の世界的な供給問題を回避し、現行モデルおよび次世代電気自動車(BEV)の安定した生産を確保できるようになる。

このテクノロジーは、AI、予測分析、機械学習、人間の直感を組み合わせてデータを分析し、自然災害、ストライキ、データ侵害、輸出問題などに関する新たなインシデントを世界地図上にプロットし、それらがサプライチェーンに与える潜在的な影響をJLRに警告する。

この機能はリアルタイムで更新されるため、生産への影響やコスト増につながる産業上の混乱を回避するための措置を講じることが可能になる。

JLRは、エンドツーエンドの可視性とセキュリティを提供する最先端のデジタル・サプライ・エコシステムを構築する広範囲な戦略の一環として、エバーストリームのテクノロジーを導入したもの。エバーストリームにより得られた知見を活用し、JLRは、世界の貨物港での混乱を回避し、顧客への納車をサポートするための積極的な対策をすでに講じている。

なお、JLRは、2039年までにサプライチェーン、製品、オペレーションのすべてを通じて排出ガス量実質ゼロにするという目標に向け、事業の変革に取り組んでいる。承認された科学的根拠に基づく目標を通じて、2030年までに事業とバリューチェーン全体で排出量を削減するためのロードマップを策定した。この戦略の中核をなすのは、電動化。10年以内に、「RANGE ROVER」、「DISCOVERY」、「DEFENDER」 の3つのファミリーにそれぞれフルバッテリー電気自動車(BEV)を取り揃え、ジャガーは、全ての車種がBEVとなる。

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