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航空貨物運送協会/国際宅配便利用時の梱包強化のお願い発信

2023年07月11日/3PL・物流企業

航空貨物運送協会は7月11日、国際宅配便を利用時には、充分な強度のある梱包を施し、梱包強化に理解と協力のお願いを、荷主各位、国際宅配便事業者各位に発信した。

<梱包の不十分な事例>
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同協会の国際宅配便業務委員会では、荷主への啓発活動として、航空輸送に耐え得る梱包強化について2022年度検証と検討を行ってきた。特に梱包での脆弱梱包が原因で商品に損傷を与えるケースが発生しており、輸出時の梱包改善、強化を依頼していた。

引渡し時の商品梱包については、航空貨物が、全世界へ商品を迅速、確実かつ安全に輸送することが求められ、そのためには輸送に耐えうる梱包が必要となる。また、航空会社の加盟する IATA(国際航空運送協会)の規定では、「通常の取扱い状況下で安全に運送できる梱包を行うことと、通常の運送で発生するあらゆる事象に耐えられる梱包を行うことは、荷主の責任である」との記載もある。

段ボール梱包については、紙箱の代表的なものとして段ボール箱があるが、海外向け輸送で利用する段ボール箱は、海外輸出に適した添付の段ボールの利用を勧めている。

また、必要な貨物ラベル(大きさ:102mm×128mm 等)が貼れる面が取れる大きさも必要となるので、詳しくは利用の国際宅配便事業者へ相談とのこと。

包装物の強度については、航空機への搭載では、最大高さ3mまでの段積みを行う場合がある。下段に積まれた貨物は、上段の貨物の自重に加え、航空機が運航中に受ける荷重(通常2G程度)も合わせて受けることになる。これらを考慮した上で、段ボール箱については充分な強度を持った材質・構造のものを用意する必要がある。

業界の調査では、貨物受託時に「不適切梱包」と判定された貨物の 56%が段ボール梱包貨物であり、不適切と判定された理由の33%が強度不足となっている。また、輸送中は航空機の離発着や巡航時、乱気流に遭遇した場合に荷重がかかる場合がある、としている。

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