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ヤマト運輸/ドライバーの担当エリア見直し業務をデジタル化

2023年07月14日/IT・機器

GIS(地理情報システム)ソフトウェアの販売を手がけるESRIジャパンは7月14日、米国サンディエゴで開催中の「第43回 Esriユーザーカンファレンス」で、ヤマト運輸が「SAG賞(Special Achievement in GIS Award)」を受賞したと発表した。

<エリアマネジメントシステム画面>
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ヤマト運輸は、アナログで管理されていた荷物情報(エリア、時間、担当者、種別、個数など)を一元的に集約し、配達業務の効率化を図ることを目的に、地理情報システムを活用した「エリアマネジメントシステム」を開発。ドライバーが担当エリアの見直し業務を行う際、以前は紙の地図に一日の配達先をメモしアナログで集計するといった手順を踏んでいたところを、デジタルの地図上で地域を選択するだけで荷物量の集計を行うことができるシステムを開発し、集計・検討の時間を大幅に削減。これにより、地理的に隣接しているエリアのどの部分の担当を調整するか等の意思決定に集中して取り組めるようになった。

<授賞式>
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同賞は、米Esri社が世界30万以上のArcGISユーザーである企業や政府機関、自治体、教育・研究機関の中から、先進的かつ革新的なGISの導入および活用によってコミュニティや社会の変革に貢献したと認める団体を表彰するもの。ヤマト運輸による取り組みが、日本国内の宅配事業者として「エリアマネジメントシステム」による担当エリア見直し業務の負担軽減と意思決定支援に寄与したことが高く評価され、受賞につながった。

今年で43回目となるEsriユーザーカンファレンスは、米国サンディエゴ国際会議場とオンラインのハイブリッド形式で7月10~14日にかけて開催されており、世界各国から1万8000人が参加。

今年のSAG賞は、ヤマト運輸のほか、アメリカのPG&E、インドのナショナル・リモートセンシング・センター、イタリアの国際連合食糧農業機関、カタールの環境気候変動省、UAEのドバイ警察、エジプトの教育・技術教育省&世界食糧計画などが受賞している。

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