商船三井は7月26日、川崎汽船および阪神国際港湾と、神戸港ポートアイランド(第2期)地区(以下、第2期地区)の整備に関する基本合意書を締結したと発表した。
阪神国際港湾が実施する第2期地区南ふ頭の拡張整備工事(2025年度完工予定)を受け、同社は現在山九、住友倉庫、およびニッケル.エンド.ライオンスと共同でPC15~17バースを借受け運営している神戸国際コンテナターミナル(以下、KICT)について、PC14バースと背後地を借受対象に加えて拡張する。
また、同基本合意書の締結を通じて、現在六甲アイランドでコンテナターミナルを運営する川崎汽船がKICTに参加する。拡張整備完工後、KICTは神戸港における外貿コンテナの約4割を取り扱う西日本最大規模のターミナルとなる。
拡張後のKICTは、岸壁の総延長が従来の1050mから1750mとなり、より柔軟な本船着岸枠の提供や他航路へのコンテナの接続に関する利便性が向上する。さらに、背後地にはターミナルと直結した荷捌き上屋および大型化貨物に対応可能な天井クレーン付物流施設を併設し、貨物のコンテナ積込作業からターミナル搬入までワンストップの対応を行う。これら施設の運営は同社グループ会社である商船港運が担い、グループ全体で顧客に利便性と競争力のある物流サービスを展開する。