Mujinは8月1日、「多品種ケースハンドリングシステム」が日本ロジスティクスシステム協会（JILS）の「2023年度ロジスティクス大賞」で技術革新特別賞を受賞したと発表した。
＜多品種ケースハンドリングシステム＞
多品種ケースハンドリングシステムは、アーム型の知能ロボットとAGVを連携させ、形や大きさの異なる多品種のコンテナや段ボールの搬送・積み下ろし・積み付けもしくは棚入れを実行する自動化システム。
＜多品種ケースハンドリング知能ロボットの仕組み＞
同システムの根幹となる知能ロボットは、高精度な3Dビジョンとロボット知能化ソフトウェアによって、多種多様なケースに対して最適なロボット動作を実現。積載効率や後工程での取り出し順序を考慮した最適な荷姿を計算した上で、積み付け作業を実行する。
＜知能ロボットと AGV のロボット知能化ソフトウェアによる一括制御＞
また、同システムでは知能化ソフトウェアによって知能ロボットとAGVを一括制御しており、工程間搬送を行う数台～数十台のAGVを群制御し、知能ロボットと一括で制御することで、前後工程の進捗状況を把握しながら、最適なタイミングでの知能ロボットとAGVの連携稼働を実現している。
ロジスティクス大賞は、ロジスティクスの社会的浸透と、ロジスティクス部門関係者の意識高揚を図ることを目的に創設され、ロジスティクス高度化への取り組みとその優れた実績を表彰する賞で、創造性、成果度、経営革新度、技術革新度、社会性、努力度を基準に評価している。
多品種ケースハンドリングシステムは、人手不足が深刻化する中、知能ロボットとAGVを組み合わせ、それらを一括制御する技術面の革新度と、工場や倉庫での波及効果への期待が高いシステムとして評価された。
なお、同システムによる受賞は、3月の「第52回 日本産業技術大賞」審査委員会特別賞に続き今年2回目。
