川崎汽船が8月2日に発表した2024年3月期第1四半期決算によると、売上高2222億500万円(前年同期比2.8%減)、営業利益196億3700万円(4.0%増)、経常利益491億1700万円(81.6%減)、親会社に帰属する四半期純利益385億7400万円(85.5%減)となった。
ドライバルクセグメントでは、市況エクスポージャーの適切な管理と運航コストの削減、配船効率の向上に取り組んだが、大型船、中・小型船ともに市況が軟調に推移し、売上高は725億円(14.2%減)、営業利益は15億円(89.7%減)となった。
エネルギー資源セグメントでは、LNG船、電力炭船、大型原油船、LPG船、ドリルシップ(海洋掘削船)、FPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)が中長期の傭船契約のもとで順調に稼働し、安定的に収益に貢献した一方、前年度に実施した運航船舶の見直しによって売上高が236億円(4.6%減)、営業利益が24億円(56.1%減)となった。
製品物流セグメントの売上高は1231億円(6.4%増)、営業利益は459億円(81.5%減)。コンテナ船事業は、持分法適用関連会社のONE社の業績が混乱していたサプライチェーンの正常化に加え、輸送需要が低迷したことにより短期運賃市況が下落した結果、軟調に推移した。
通期は、売上高9000億円(4.5%減)、営業利益890億円(12.9%増)、経常利益1350億円(80.5%減)、親会社に帰属する当期純利益1200億円(82.7%減)を見込んでいる。
福山通運 決算/4~6月の売上高2.9%増、営業利益25.9%減