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YEデジタル/WESで物流倉庫作業の意思決定支援機能提供

2023年08月29日/IT・機器

YE DIGITAL(ワイイー デジタル)は8月29日、同社のWES(倉庫運用管理システム)「MMLogiStation」で提供するサービスとして、物流倉庫向け意思決定ダッシュボード「Analyst-DWC」をアビームコンサルティングと共同開発すると発表した。同機能は、2024年春のリリースを予定している。

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意思決定ダッシュボード「Analyst-DWC(Digital Warehouse Controller)」は、MMLogiStationや他社WMS(倉庫管理システム)など、物流倉庫で使用されているさまざまなシステムと幅広く連携し、倉庫内すべてのオペレーションの稼働データを収集し、データ基盤に蓄積。加えて、アビームコンサルティングの知見や業務ノウハウから、オペレーションに関するさまざまな意思決定場面を定義・標準化することで、複数システムから膨大なデータを収集し、容易にアクセスできるようにする。

また、ダッシュボード上で作業員や設備リソースの稼働状況のリアルタイム収集、倉庫内作業状況のリアルタイム表示、作業員配置シミュレーションによる作業時間予測が可能になり、現場でのスピーディな判断を可能とし、生産性向上を図ることができる。

例えば、出荷作業では、トラックへの荷積みの順番やタイミングを従来は管理者の経験則に基づいて導き出していたが、「Analyst-DWC」を活用することで、すべての出荷作業の予定と実績、遅延状態などを把握する、現状のまま進めた場合の時間単位の作業量を見通す、優先順位や人員配置の見直しをシミュレーションできるようになり、最適な作業順や作業開始タイミングを検討することが可能になる。

出荷作業以外にも、「Analyst-DWC」は作業員の配置計画見直しや作業員の生産性評価・教育計画、作業遅延・滞留の検出と対策、在庫の適正配置と移動計画、作業不備工程の検出と対策など、幅広い倉庫業務の改善に利用することが可能。

導入することで、物流倉庫の運営で管理者業務の属人化解消や管理者の管理工数削減、管理精度の向上による業務時間削減につなげることができる。また、複数拠点で導入することで、各拠点の生産性を統一の指標で管理することができる。

YEデジタルでは、「Analyst-DWC」について、2024年春の提供に向けて、現場でのヒアリングを行いながら、アビームコンサルティングとともに、サービス開発を進めていくとともに、今後は、このデータ基盤に蓄積されたさまざまな稼働データの活用の幅を広げることも検討しており、さらなるデータ活用で物流全体のDX推進に寄与していくとしている。

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