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JILS/2022年度の物流システム機器売上額、初の6000億円超え

2023年09月01日/調査・統計

日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は9月1日、「2022年度物流システム機器生産出荷統計調査報告書」を公表した。

<総売上金額の推移>
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報告書は、国内主要物流システム機器メーカを対象に、2022年4月から2023年3月までの実績を調査集計したもの。

それによると、2022年度の物流システム機器の総売上金額は6139億1600万円(前年比13.8%)で、統計調査開始以来初となる6000億円超えとなった。売上件数は2021年度の12万9712件から11万429件へと減少に転じている。

<業種大分類別売上高の推移(左:金額ベース/右:構成比)>
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売上金額を業種別に見ると、「電機・精密機器」に対する売上の比率が依然として高水準となっているほか、「倉庫・運輸」、「その他製造」といった業種の売上比率が2021年度より増加している。

機種ごとの動向では、「自動倉庫」の売上金額が1391億3400万円(17.9%増)と増加しており、バケット用自動倉庫(ユニット式)は820億4400万円(46.7%増)と大幅に増加。基数(パレット数)も255万2000パレット(20.2%増)と増加した。

「仕分け・ピッキング系」の売上金額は398億6300万円(39.1%増)。全体の過半以上を占める仕分機の売上金額が302億9000万円(59.7%増)と大幅に増えており、一方で基数は3192台(11.9%減)と減少している。仕分機の主なユーザは卸・小売、倉庫・運輸等の内需関連産業で、それら業種の売上比率が全体の半数以上を占めている。

「パレタイザ/デパレタイザ」は、114億7100万円(25.1%減)、基数は890台(12.8%減)と、売上・件数ともに減少している。同機種の出荷先業種は「食品・医薬等」と「その他製造」の2業種が大半を占める。

「垂直搬送機」の売上金額は144億1000万円(14.5%増)となった。パレット搬送用垂直搬送機が129億3100万円(27.5%増)、ケース・ピース搬送用垂直搬送機が14億7900万円(39.4%減)と、機種によって傾向が異なっている。ケース・ピース搬送用垂直搬送機の出荷先は「卸・小売」と「その他製造」向けが7割以上(72.3%)を占めており、パレット搬送用垂直搬送機は倉庫・運輸が約4割程度(43.0%)を占める。

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