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JPR/共同輸送マッチングサービスに化学品危険物の混載制御機能

2023年09月05日/IT・機器

日本パレットレンタル(JPR)は9月5日、共同輸送マッチングサービス「TranOpt(トランオプト)」の新機能を2023年8月28日から追加したと発表した。

JPRは、2022年5月に長瀬産業にTranOptをライセンス提供し、塗料・インキ等の化学品に特化した共同輸送マッチングサービス構築に向けた実証実験をサポートする等、化学品業界の輸送効率化にも貢献してした。化学品は、引火点の管理が必要な危険物があり、消防法等に基づく厳格な管理が求められている。

<AIによる「危険物混載制御」機能>
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<自動「いいね!」機能>
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今回リリースされたTranOptの新機能の一つは、AIにより危険物の混載を制御する機能。この機能追加によって、安全な共同輸送の機会創出が可能になる。

危険物は、法令により第1類から第6類までに分類され、混載して運搬を行うことができない組み合わせが定められている。TranOpt の「危険物混載制御」機能は、マッチングを行う際に危険物の種類を考慮し、混載が禁止された組み合わせをマッチング候補から除外し、混載可能な組み合わせを提示する制御を行う。

これにより、より安全なマッチング成立につながる。運搬にあたって所定の条件を満たす必要がある危険物輸送では、共同輸送のハードルは一般貨物に比較して一段と高くなる。このような課題を背景に「危険物混載制御」機能を実装したもの。

また、自動「いいね!」機能は、予め設定された条件のマッチング候補に対して、自動的に「いいね!」を返す。また、他の会員からのマッチング申入れ(「いいね!」)に対しても、自動「いいね!」されるので、この場合も自動的にマッチングが成立する。もちろん、自動「いいね!」機能の利用は会員毎に設定できる。これにより、よりスピーディなマッチング成立につながる。

なお、TranOpt は、AIによって業界を跨いだ荷主企業同士をマッチングするサービス。共同輸送の機会を創出することによって、物流業界全体の課題である、実車率や積載率の向上、CO2排出量の削減に貢献する。長距離輸送等でのモーダルシフト、地域や業界、自社・グループ内でのマッチング等さまざまなシーンでの活用が広がっている。

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