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名村造船所/18.2万トン型ばら積み運搬船「AGIS」竣工

2023年09月13日/IT・機器

名村造船所は9月13日、佐賀県の伊万里事業所で建造していたAGIS SHIPPING LTD向け、18万2000トン型ばら積み運搬船「AGIS」を引渡したと発表した。

<AGIS>
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この船は、新規開発の載貨重量18万2000トン型ばら積み運搬船の第 2番船となる。

主要寸法はフランスのダンケルク港へ入港可能な最大船型“DUNKIRK MAX”を志向している。共通構造規則(CSR-BC&OT)を適用し船体構造強度の強化に努めると共に、バラストタンクの塗装性能基準(IMO PSPC-WBT 規則)を適用しバラストタンクの腐食防止に努めることにより、船舶の安全性を高めている。

同社独自開発の『Namura flow Control Fin (NCF)』、および『フィン付き舵(Rudder-Fin)』、更にNCF後流の流場を改善する省エネフィンを装備している。その他にも、最新型の高効率プロペラや風圧力低減型居住区、低摩擦型船底防汚塗料を採用することで推進性能の向上を図ると共に、電子制御式主機関の採用により燃費性能および経済性の向上を図っている。

また、主機関および主発電機関には、窒素酸化物(NOx)排出3次規制に適合した機種を採用し、更にはエア式船尾管シール装置を採用し、環境に配慮した構成としている。港湾内の汚水排出規制を考慮し、生活排水や雨水およびカーゴホールド洗浄水の船外排出を適切に管理すべく、汚水等の貯蔵タンクを装備している。バラスト水管理条約に適合したバラスト水処理装置も搭載している。

さらに、シップリサイクル条約にて作成が要求される有害物質一覧表(インベントリ)に関する船級符号(IHM Inventory of Hazardous Materials)を取得している。新造船における二酸化炭素排出規制 EEDI(エネルギー効率設計指標)について、この船は2025年1月1日以降の建造契約船から適用される二酸化炭素排出量を基準値比30%以上削減が必要となるEEDI Phase 3を前倒して達成している。

■主要目
全長:291.92m
幅 (型):45.00m
夏期満載喫水 (型):18.20 m
総トン数:9万3721総トン
載貨重量:18万2334重量トン
主機 関:MAN B&W 7G60ME-C10.5-EGRBP1基
定員:24名
船級:日本海事協会 (NK)
船籍:キプロス共和国

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