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アート引越センター/脳トレでドライバーの運転能力向上

2023年09月19日/IT・機器

仙台放送は9月19日、東北大学加齢医学研究所(川島 隆太教授)と共同開発した「運転技能向上トレーニング・アプリAI版」を含む新しい脳のトレーニング「BTOC(ビートック)」を、アート引越センターの乗務員に提供すると発表した。

<アート引越センターの乗務員>
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物流業界の「2024年問題」など安全管理環境が大きく変化する中、乗務員の安全運転能力の向上、安全運転寿命の延伸を目指し、仙台放送とアート引越センターが連携して2023年10月1日から運用を開始する。アート引越センターは、BTOCについて特定地域でのトライアル運用から開始し、運転経験が比較的浅い若年層ドライバーの運転能力向上を目指す。

<脳のトレーニングサービス「BTOC」>

「BTOC」は、「Brain Trainer On Cloud」の略。仙台放送が東北大学加齢医学研究所と産学連携により共同開発した脳のトレーニング用アプリ「運転技能向上トレーニング・アプリ」にAIを搭載し、個々のトレーニング状況をAIが解析し、プレイヤーごとに最適なトレーニングへ調整する機能を拡張した「運転技能向上トレーニング・アプリAI版」の主要機能を、法人や団体でも利用しやすいクラウドサービスへと進化させたもの。

ドライバーの事故は、脳科学の観点からすると、脳機能の低下、主に大脳の前頭前野の知覚、予測の力が落ちることが原因と考えられており、前頭前野をトレーニングすると、運転のほぼ全ての場面、例えば何か危険なものを察知する能力、それを避けようとする判断の力が向上することから、今回開発した「運転技能向上トレーニング」では、運転の場面に即した前頭前野を使うトレーニングを組み合わせている。

仙台放送は、東北大学加齢医学研究所と産学連携により共同開発した「運転技能向上トレーニング・アプリ」のスマートフォン版のサービスを、2020年から保険会社や自治体向けに提供し、ドライバーの運転技能向上や認知機能低下の抑制、安全安心なモビリティ社会の実現に向けて取り組んでいる。また、2021年4月からは、同アプリにAIを搭載し、個々のトレーニング状況をAIが解析し、プレイヤーごとに最適なトレーニングへ調整する機能を拡張するなど、「運転技能」「認知機能」「感情状態」の向上だけでなく、安全運転管理や商品開発など、データ活用の幅を広げてきた。

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