LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





アセンド/3億円の資金調達、2024年問題を物流DX推進で

2023年12月06日/IT・機器

アセンドは12月6日、グロービス・キャピタル・パートナーズ等を引受先とする第三者割当増資を実施し、約3億円の資金調達を実施したと発表した。

累計調達額は5.8億円となった。

<アセンドの社員>
20231206asend 520x347 - アセンド/3億円の資金調達、2024年問題を物流DX推進で

調達した資金は、アセンドが提供するトラック運送事業者向け運送管理システム「ロジックス」の開発及びサービス展開に向けた人材採用、組織体制の強化に使用する。同社製品の提供を通じ、今後も運送事業者様支援ならびに、物流業界の価値向上に貢献していくとしている。

なお、同社は運送事業者に特化したクラウド型業務システム「ロジックス」の提供を2022年に開始した。 「物流の2024年問題」を控え、経営改善意識が浸透する時流のなか、 昨年比で月次商談数は約5倍へ と増加をしている。

引き合いが増えている背景として、 運送事業者側に「荷主企業と運賃の価格交渉をする材料として、原価管理をしたい」というニーズの高まりがある。中小企業庁の調査によると、運送業界の価格転化率は2期連続で全産業中の最低水準(26位/27業界中)に留まり、しかしながら、原価計算をしている運送事業者は依然として半数程度と言われ、物価が高騰するなか、運送業界はさらなる苦境に置かれていると言える。

対照的に、ロジックスの導入事業者のなかには、 数字の根拠を用いて荷主との価格交渉に成功したり、荷主企業のポートフォリオの再編成をして経営改善を達成される顧客も、日々見られるようになってきた。

また、ロジックスは、デジタコ(トラックに搭載されている運行記録計)と連携したドライバーの労務管理機能も併せ持ち、 「物流の2024年問題」の前提部分として存在する「運送事業者の労務管理課題」にも対応し、時代の求める管理規範にかなったものとなっている。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース