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KDDI、メディセオ他/ドローンレベル4飛行で医薬品輸送実証

2023年12月08日/IT・機器

KDDI、KDDIスマートドローン、日本航空(JAL)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、ウェザーニューズ、メディセオは12月8日、日本初となる医薬品のドローンレベル4飛行(有人地帯における補助者なし目視外飛行)による輸送の実証を、同月14~20日にかけて、東京都西多摩郡檜原村で実施すると発表した。

<実証イメージ>
20231208drone 520x385 - KDDI、メディセオ他/ドローンレベル4飛行で医薬品輸送実証

<飛行経路>
20231208drone1 520x280 - KDDI、メディセオ他/ドローンレベル4飛行で医薬品輸送実証

実証は、東京都の「ドローン物流サービスの社会実装促進に係る実証プロジェクト」に基づき、都内でのドローン物流サービスの早期の社会実装を目指すもの。

平日の日中帯に、同村内の檜原診療所と特別養護老人ホームを結ぶ有人地帯の上空を含む飛行ルート(往復4.8km)を、物流用ドローンが自律飛行(1日最大3往復)して医薬品を輸送する。ドローン輸送サービスが実現すると、輸送遅延が致命的となる医薬品にとって、道路の渋滞時や災害時でも交通状況に左右されずに輸送できるようになる。

実証は、1日限りではなく1週間の運用を行うことで、実運用に向けた技術面や制度面、運用面の課題を抽出し、ドローン輸送サービスの社会実装を目指す。

実証終了後は、2023年度中にドローンが自動で離着陸できるドローンポートを導入し、安全性や運航業務省人化の検証など、ドローン物流サービスの実装に向けてさらなる実証を行うほか、同実証によるサービス検証と併せて、恒常的なドローンの飛行に必要な安全運航体制やビジネスモデルの検討を行っていく。

また、2024年度には都心部でのレベル4飛行を見据えた長期的なドローンのサービス実証を行う予定で、将来的にはドローンを活用したまちづくりの実現に向け、物流をはじめとする多様なサービスの
展開を目指し、実証を進めていくとしている。

■各社の役割
KDDI:プロジェクト全体取りまとめ
KDDIスマートドローン:スマートドローンプラットフォームの提供、レベル4飛行における機体運航業務
日本航空:ドローン物流ビジネスの策定・評価検証
東日本旅客鉄道:ドローン物流ビジネスの将来的な実装場所にかかる検討支援
ウェザーニューズ:安全運航のための気象データ提供および助言
メディセオ:ドローンを利用した医薬品配送手順の策定および検証

■使用機体 ACSL社製「PF2-CAT3」
最高飛行速度:水平10m/s
最大航続時間:17.5分(最大離陸重量時)
最大ペイロード:1.0kg
最大離陸重量(ペイロード含む):9.8kg

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