オカムラ食品工業グループのマレーシア子会社Xenka Trading (M) Sdn. Bhd.（Xenka Trading）は1月25日、マレーシアのクアラルンプール近郊に新物流倉庫を開設したと発表した。
＜クアラルンプール近郊の新物流倉庫＞
新倉庫開設により、「オペレーションの効率性向上とコスト削減」の効果を期待している。従来はスペースが狭く、同時作業が困難で動線が非効率となっていた点が解消される。
「輸送コストと配送回数の減少」では、新倉庫は本社倉庫に隣接しているため、従来と比べて倉庫間の輸送コストと配送回数が削減されるとしている。
また、「品質管理、商品の安全性の向上」では、 最新の冷蔵庫・冷凍庫の導入や作業動線の改善により、品質管理・商品安全性の向上が期待されるとしている。
「サービスの柔軟性」では、新倉庫の調理スペースなどを活用して、現地ニーズに合った商品提案・開発の拡充が期待される。
新倉庫開設効果とともに、ハラルフードへの対応もある。イスラム教の教えに沿った経済活動のしやすさから東南アジアのハラル市場のハブとしても知られるマレーシアでは、人口の7割をマレー（イスラム）系の人々が占めている。そのため、マレーシアの需要拡大に対応するためにはハラルフードへの対応が不可欠。
この倉庫はハラルフード対応倉庫としても稼働することを想定している。既に関係省庁にハラル申請書を提出し、ハラル認証に向けて手続を進めています。この申請から承認にかけては約6か月から9か月を要する見込み。ハラル認証が取得できればますます厳格化するハラル認証に対応した冷蔵・冷凍倉庫を提供することが可能となり、他社との差別化に繋がるものと期待している。
■施設概要
所在地：NO.16, JALAN PP11/2, ALAM PERDANA INDUSTRIAL PARK, TAMAN PUTRA PERDANA, 47130 PUCHONG, SELANGOR DARUL EHSAN（Xenka Trading本社に隣接）
延床面積：2002m2
パレット数：900
構造：RCS造3階建て
設備：冷蔵庫、冷凍庫
開設：2024年1月25日
