JPR/レンタルパレットサービス、マレーシアに拡大し9つの地域と国に

2025年11月18日/IT・機器

日本パレットレンタル(JPR)は11月18日、国際間パレットレンタルサービス「アジアパレットプール(APP)」のネットワークを拡大し、マレーシアでのサービス提供を開始したと発表した。

<APPの概要(輸出国でパレットをレンタルし、輸入国で返却ができるサービス)>
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これにより、APPサービスネットワークの9つの国と地域間の輸出入で、レンタルパレットの利用が可能になった。JPRは日本国内で年間5000万枚を超えるパレットを企業に供給しており、幅広い企業がトラックドライバー不足や環境負荷を緩和する手段として活用している。APPサービスネットワークの拡大により、国際間輸送でもレンタルパレットの利用がしやすくなる。

マレーシアが加わったことにより、日本、韓国、中国、台湾、タイ、シンガポール、ベトナム、アメリカの9つの国と地域でAPPサービスネットワークが拡充された。また、香港についても準備中だ。

APPの特徴は、「輸出国でレンタルし、輸入国で返却が可能」なこと。出荷地、着地が遠隔となる国際輸送では、使用後のパレットを発地に回送する手間やコストがネックとなり、パレット導入の障壁となっている。「APP」では、輸出国側でレンタルしたパレットを輸入国側で返却できるので回送の問題を解消できる。

また、「企業間でリレーが可能」な点も挙げられる。レンタルパレットを複数の企業でリレーして使用することが可能。例えば、原材料や資材の輸入で納入されたパレットを、そのままレンタルし、製品の出荷に使用することが可能だ。

さらに、「日本国内では『共同回収システム』の利用が可能」なことも。JPRは日本国内の主要卸売業・小売業の物流センターなど約3000か所をネットワークし、メーカー等が出荷に使用したパレットをまとめて回収する「共同回収システム」を提供している。APPと共同回収システムを組み合わせれば、海外で積み込まれた製品を、日本国内で積み替えることなく直接取引先へ輸送できる。その後、空いたパレットは共同回収されるため、「国際間一貫パレチゼーション」として利用することも可能。

そして、このサービスで解消できる課題として、海上コンテナへの手荷役でのバンニング(積み込み)、デバンニング(荷降ろし)におけるトラックドライバーの負荷を軽減することができる。また、使い捨てのワンウェイパレットを使用している場合、レンタルパレットに変更することで、使用後のパレットの廃棄を削減することができる。

<取り扱いパレット>
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JPR/パレットの日(11月12日)に特設ページ開設

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