西濃運輸は2月2日、セールスドライバー用の新型ハンディターミナルを3月までに順次導入していくと発表した。
セイノーホールディングスは、「Team Green Logistics」をスローガンに、業界や企業の垣根を超えたオープン・パブリック・プラットフォーム(O.P.P.)を展開し、物流効率化への施策として「物流DX」を推進している。新型ハンディターミナルの導入はその一環となる。
新型ハンディターミナルはスマートフォンと一体になった端末で、導入にあたって、現場の最前線で働くドライバーへのアンケートやヒアリングを行い、画面の大きさやカメラの位置などを参考にしてシステムを構築した。
物流業務にも耐えうる業務用の頑丈な機器でありながら、中身はスマートフォン(OS=Android)仕様となっている。業務プログラムを汎用的に使用できるシステムへ刷新(アプリ化)しており、提携会社のドライバーもアプリをダウンロードすることで業務が可能となるため、ネットワーク全体の効率化を見込んでいる。
また、GPSを利用した機能の正確性向上や、リアルタイムによる情報提供、動画配信機能を用いたドライバー育成の早期化なども図ることができる。
これにより、効率的で最適な輸送経路やスケジュールの確立が期待され、不必要な燃料消費やCO2排出の削減が可能になる。将来的には、天候による納品可否の確認やリアルタイムでの災害時や悪天候時など速やかな情報提供により、地域社会への寄与も見込んでいる。