阪神国際港湾は2月7日、国土交通省近畿地方整備局が実施する「阪神港における荷役機械高度化実証事業委託業務」を受託し、商船三井が運営する神戸国際コンテナターミナル（KICT）で実証事業を開始すると発表した。
タイヤ式門型クレーン（RTG）を水素エンジン発電機に換装し、水素を燃料とした荷役機械の稼働実証を行う。
＜神戸国際コンテナターミナルのタイヤ式門型クレーン＞
＜神戸国際コンテナターミナル位置図＞
阪神国際港湾は、KICTのオペレーターとしてRTGを保有する商船港運、RTG メーカーの三井E＆S、水素エンジンメーカーのiLabo、水素供給・運搬・充填を担う岩谷産業、コンサルテーションを担うユニバーサルエネルギー研究所とともに、港湾のターミナルの脱炭素化に向け、水素エネルギーの安全かつ円滑な導入、現地実証等に取り組む。
＜実証事業における タイヤ式門型クレーンの水素エンジン換装（上）、水素の供給・充填（下） イメージ図＞
脱炭素社会の実現に向けて、日本の港湾・臨海部において脱炭素化に向けた港湾機能の高度化や、水素等の受入環境の整備等を図るカーボンニュートラルポートの形成が進められ、水素をエネルギー源とした荷役機械の技術開発等の取り組みが行われている。
同実証事業はRTGのディーゼルエンジン発電機を水素エンジン発電機へ換装するもので、こうした取り組みは世界初だという。
