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JR貨物/T2に出資参加、自動運転トラックと貨物鉄道を連携へ

2024年02月09日/SCM・経営

レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの事業化を目指すT2は2月9日、同社のシリーズA追加ラウンドで日本貨物鉄道(JR貨物)が資本参加したと発表した。出資額は約3億円。

<貨物鉄道と自動運転トラックを連携させたモーダルコンビネーションのイメージ>
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今後、両社は貨物鉄道と自動運転トラックを連携させたモーダルコンビネーションを推進するべく、連携を強化する。

具体的には、貨物鉄道と自動運転トラックのコンテナ規格の統一化や、システム面での連携を推進。2つの輸送モードを組み合わせ、相互に補完することで、効率的な輸送サービスの提供と輸送キャパシティの維持・拡大に寄与していく。

また、自然災害等でどちらかの輸送ができない場合にも、貨物鉄道と自動運転トラックを切り替えて輸送を維持することで、安定的な輸送を実現する狙い。

<左から、T2の森本 成城 代表取締役CEO、JR貨物の犬飼 新 代表取締役社長兼社長執行役員>
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JR貨物の資本参加について、T2の森本 成城CEOは、「貨物鉄道輸送と自動運転トラック輸送の双方の特性を生かしてモーダルコンビネーションを推進し、輸送キャパシティの維持・拡大並びに安定的な輸送の実現にむけて最善を尽くす」とコメント。

JR貨物の犬飼 新 社長は、「貨物鉄道輸送と自動運転トラック輸送の双方の特性を生かしたモーダルコンビネーションを推進することで、貨物鉄道輸送のリダンダンシーを獲得し、災害等で鉄路が不通となった際に代替輸送の信頼性を高めることができる。貨物鉄道と自動運転トラックの双方で利用可能なコンテナの開発を進めることで、輸送の利便性も向上する。これらの先進技術に鉄道が積極的に取り組むことは、物流業界全体の競争力を高め、業界にとっても非常に重要なことだ」とコメントしている。

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