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セイノーHDほか/兵庫県養父市等とドローン含む連携協定締結

2024年02月14日/IT・機器

セイノーホールディングスと兵庫県養父市、KDDIスマートドローン、エアロネクストは2月14日、養父市の地域課題解決に向けた連携協定(本協定)を2月8日に締結したと発表した。

<兵庫県養父市ドローン物流実証>

協定は、養父市が抱える過疎化による地域課題に対し、ドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流”SkyHub“の社会実装と地域発展に資する施策の推進を目的に締結するもの。

連携協定の内容は、ドローンを含む次世代高度技術の活用により、以下の事項において連携・協力するもの。(1)持続可能な地域物流の確保と住みやすい環境づくりに関する事項。(2)地域雇用、人材教育、人材育成及び産業基盤整備に関する事項。(3)地域防災や地域の脱炭素への貢献及び新しい社会インフラの整備に関する事項。(4)地域の医療及び福祉の充実と発展に関する事項、となっている。

取組の概要(予定)は、養父市が兵庫県北部の中央に位置し、面積は422.91km2で兵庫県の5.0%を占めている。人口の動向については、昭和の町村合併直後の1960年国勢調査で4万4884人であった人口は、2020年に2万2129人と大幅に減少するとともに、少子高齢化が進んでいる。今後、人口減少・少子高齢化がますます進行していく見通しの中、住み良いまちを構築するためには、日常の買い物など生活利便性の維持や医療を安心して受けられる環境が求められている。

また、運送業界においては、人手不足や採算性から特に過疎地域における配送維持が課題となりつつある。そこで、物流の最適化を目指し、ラストワンマイルの輸送手段にドローン配送を組み込み、民間企業と行政が協働して課題解決に取り組む、としている。

今後、具体的には養父市関宮地域を対象に、生活に必要なサービスを集約して周辺集落と交通ネットワークで結んだコミュニティ拠点を構える「関宮小さな拠点」計画において物流拠点となるドローンデポの設置と、日用品・医療品のドローン配送サービスのビジネスモデル構築を検討し、住み良いまちづくりに貢献していく。

また、協定締結に合わせて、2024年2月6日から2月8日にかけて、養父市内でレベル3.5飛行によるドローン物流の実証実験を実施した。

<飛行ルート>
20240214seino22 - セイノーHDほか/兵庫県養父市等とドローン含む連携協定締結

実証では、「遠隔診療による医療の安心」を将来にわたって提供できるよう、ドローンが診療所で医薬品を集荷し、住民宅周辺に配送する実証を行った。また、「買い物弱者」「災害時の孤立地域発生」などの課題解決を想定した、食料品や日用品の配送実証も行った。

更に地域住民の受容性向上・理解促進の取組として、関宮学園でドローンに関するプレゼンテーションや子供たちが用意したメッセージを出合診療所に配送するデモを実施した。

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