Mujinは2月22日、子会社「Mujin Japan」を新たに設立し、4月1日から事業を開始すると発表した。
Mujin Japanには、Mujin本体から知能ロボットのエンジニアリング機能を分離するとともに、新たに建設業許可を取得することで、自動化のコンサルティング、設備設計、インテグレーション、運用サポートまでを一気通貫でスピーディーに行う「次世代トータルエンジニアリングサービス」を提供できる体制を構築する。
以降、Mujinは日本、中国、米国、欧州の事業子会社の統括と、コアプロダクトの研究開発に注力し、事業子会社が各地域ごとにローカライズされた事業展開に注力できるようにする。
Mujin Japanは、多種多様な知能ロボット・AGV・その他自働化機器、それらを統合管理するWCS(倉庫制御システム)を主体に、自動化統合プラットフォーム「Mujinコントローラプラットフォーム」を提供。これにより、工場・倉庫内の全体最適化・現場データの可視化・リモート運用を可能とし、ソフトウェア基盤のインテリジェントオートメーションを実現する。
Mujin Japanが提供する次世代トータルエンジニアリングサービスの主軸は、サプライチェーン改革の構想・戦略・実行を支援する「自働化コンサルティング」、現場にあった最適な自動化ソリューションを提供する「自働化設備設計」、自働化システムの設置工事に関する企画・設計・施工を担う「インテグレーション」、デジタルツイン上でロボットの稼働状態をリアルタイムに把握し、トラブル発生時の復旧を速やかに行う「データ化による保守」の4つ。
これらのサービスを提供することで、変種変量/多品種生産によって困難になっている顧客の自動化を支援し、顧客によるサプライチェーンの全体最適化と、現場データの可視化による分析・改善・経営判断を可能にする。
Mujin Japanの取締役CEOには、Mujinのコアメンバーとしてさまざまなプロジェクトを手がけ、システムエンジニアリング本部の本部長として全体を統括してきた荒瀬 勇 氏が就任する。
■Mujin Japan概要
所在地:東京都江東区辰巳3-8-5
事業内容:自動化コンサルティング業務、産業用ロボット向け知能ロボットコントローラ・アプリケーション・ソフトウェアの販売およびインテグレーション業務
事業開始日:2024年4月1日
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