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JR貨物/2023年度の輸送実績、コンテナは1.2%減

2024年04月10日/調査・統計

日本貨物鉄道(JR貨物)は4月10日、2023年度の輸送実績(速報)を発表した。

それによると、扱別の輸送量はコンテナが1810万7000トン(前年度比1.2%減)、車扱が841万6000トン(1.7%増)で、合計2652万4000トン(0.3%減)だった。

同年度は、新型コロナウイルスが5類に移行し行動制限も緩和され、消費にも回復の動きが見られたものの、中国経済の減速に加え、円安等の影響による原材料・燃料等の価格高騰、物価上昇を受け、個人消費は伸び悩み、需要低迷に伴う生産活動の停滞等から全体的な荷動きは低調となった。

コンテナは、2024年問題や脱炭素に向けた動きを背景に、飲料メーカーの中距離帯での鉄道シフトや米専用列車の運行、医薬品輸送等、新たな取組みが進んだ。

品目別では、食料工業品が外食やインバウンド需要の増加等を受け、ビール類を中心に前年を上回ったほか、積合せ貨物がドライバー不足に伴う鉄道シフトが続き増送となり、自動車部品も半導体不足の解消が進み自動車生産が回復し増送となった。

一方、化学薬品・化学工業品が、一部顧客の輸送終了や需要低迷に伴う生産減の影響により荷動きは低調となったほか、紙・パルプはペーパーレス化の進展に伴う紙の需要減が続き減送となったことなどにより、コンテナ全体では前年の輸送量を下回った。

車扱は、石油は暖冬傾向に伴う燃料需要減少により、灯油と重油が低調に推移した一方、ガソリンが外出機会の増加により増送となり前年を上回った。

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