日本貨物鉄道(JR貨物)は4月10日、3月分の輸送動向を発表した。
それによると、輸送実績はコンテナが172万3000トン(前年同月比3.0%減)、車扱が81万4000トン(12.7%増)で、合計253万8000トン(1.6%増)だった。
3月は、長引く物価高騰の影響による個人消費の減少の影響や、月前半に発生した東北線、東海道線等での輸送障害による減送があり、コンテナは前年を下回った。一方、車扱は石油等が増送となったため、輸送実績合計は前年を上回った。
コンテナでは、農産品・青果物が、東北、関東地区の米、九州地区の馬鈴薯等が好調な荷動きとなり、前年を上回った。また、紙・パルプは、一部顧客の増送に加え、年度末需要等により増送となった。
一方、積合せ貨物は、月前半に発生した輸送障害に伴う列車運休等により減送となったほか、化学薬品は、需要低迷に伴う生産減に加え、一部顧客の輸送終了により荷動きは低調となった。
車扱は、3月に入り気温が平年より低く推移したことに伴う燃料需要の増加により灯油・ガソリンを中心に石油が荷動き好調だった。