三友通商は4月1日、京都市伏見区で「京都物流センター」を本格稼働させた。
敷地面積は1万900m2、2階建ての延べ床面積1万2700m2の冷凍冷蔵施設を併設する。計27台(大型車21台、4t車6台)のトラックバースにはドッグシェルターを備え、隣接地にトラック待機スペースも設けた。
霞ヶ関キャピタル開発の「LOGI FLAG Fresh 京都Ⅰ」を一棟借りしたもので、同社として関西エリア初の大型物流拠点となる。総従業員数は約200人を見込み、運営はグループ会社の三友ロジスティクスが担う。
倉庫はTC(通過型)及びDC(在庫型)で、冷凍冷蔵食品を中心にスーパー、コンビニ、小売り、飲食店向けの保管・流通加工に取り組む。なお、3分の2はチルド温度帯のスペースとしても活用可能となっている。
環境配慮型の物流拠点を目指し、冷蔵冷凍設備にはノンフロンを採用。将来的には太陽光パネルを導入するなどカーボンニュートラル(CN、温暖化ガス排出量実質ゼロ)」の達成も視野に入れる。
拠点位置は名神高速道路の京都南ICから3・5㎞、京都市内から6㎞で、近畿圏のハブ拠点としてエリア配送をカバーするだけでなく、貨物の積み替えやドライバーを交代する「スイッチング輸送」の東西中継拠点としても24時間体制の運用を予定している。
新拠点は、冷凍チルド食品の品質管理と物流効率化を最大限に考えた設計となっており、荷主企業や同業他社からセンター利用に関する問い合わせも続いている。冷凍冷蔵食品の市場は飛躍的に伸びており、コールドチェーンによる高付加価値物流の要望に合わせ、新たなビジネスモデルを追求して企業価値を高めていきたい、としている。
■概要
名称:京都物流センター
所在地:京都府京都市伏見区久我御旅町9-8
交通:JR西日本「京都駅」約8.4㎞
名神高速道路「京都南C」約3.5㎞
賃貸面積:1万1986.755m2(3632.35坪)
建物概要:2階建て
スペック:冷凍冷蔵倉庫
梁下有効高5.5m
床荷重1.5t/m2
ノンフロン(自然冷媒)
三友通商/福岡県小郡市に大型拠点稼働、九州~関東間で運行日数2日減