NXホールディングスは4月17日、NX グローバルイノベーション投資事業の案件として、シンガポールに本社を置くＡＩテクノロジースタートアップ企業の SWAT MOBILITY（SWAT 社）に対して4月2日に出資したと発表した。
＜両社のロゴ＞
この出資により、NXグループが推進するDX（デジタルトランスフォーメーション）戦略をより一層加速し、グローバルで社会課題の解決に取り組んでいくとしている。
SWAT社は、2015年にシンガポールで設立された企業で、複数地点から散発的に発生する移動需要に対して、最適なルートを瞬時に導き出すダイナミック・ルーティング・アルゴリズムを駆使したサービスを世界8か国（シンガポール、日本、フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシア、オーストラリア）で展開している。日本においても、MaaS（Mobility as a Service）の観点から物流配送最適化システム、オンデマンド交通運行システム、交通データ分析システムなどを開発・提供し、市場環境に合わせた新たな取り組みを行っている。
今回、シンガポールおよびその他のエリアで最先端のモビリティソリューションに強みを持つSWAT社へ出資することで、NXグループのDX推進を加速し、グローバルで物流業界の社会課題解決を目指す。
取り組み内容は、まず「１．配車業務のデジタル化に向けた検証」。SWAT社のダイナミック・ルーティング・アルゴリズム技術や高い開発力を国内外のNXグループの拠点・案件で活用し、配車業務のデジタル化とグローバルでの標準化に向けた検証を行う。
また、「２．輸送実績データの戦略的活用による新サービスの開発」では、検証によって蓄積された輸送実績データを活用し、配車業務で必要となるパラメーターの分析や、集配原価、CO2排出量の算出などを行う。データを戦略的に活用することで、新たなサービスの開発に取り組む。
■出資先概要
会社名：SWAT Mobility Pte.Ltd
所在地：47 Scotts Road#03-01/02 Goldbell Towers Singapore 228233
設立年：2015年
資本金：SGD 2874万2892.77
従業員数：76名（2024年2月現在）
事業内容：ダイナミック・ルーティング・アルゴリズムの開発
物流配送最適化システム、オンデマンド交通運行システム、交通データ分析、システムの開発・導入
