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井本商運、Marindows/次世代ゼロエミ内航コンテナ船PJ開始

2024年04月18日/IT・機器

井本商運と Marindows は4月18日、内航海運の未来を変革するための第一歩として、次世代のゼロエミ内航コンテナ船を建造、神戸~広島航路へ投入し、実証実験を行うと発表した。

<イメージ図>
20240418imoto1 - 井本商運、Marindows/次世代ゼロエミ内航コンテナ船PJ開始

<実証イメージ図>
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日本初となる交換式コンテナ電池を用い、コンテナ電池、船内電池、発電機によるハイブリッド運航を可能とするもの。

このプロジェクトは、脱炭素・船員不足・安全運航という内航海運が直面する三大課題を根底から解決するためのものであり、内航海運の持続可能な未来へのチャレンジとなる。環境省にその価値を認められ「令和6年度(2024年度)地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業」の3か年事業として採択された。

グローバルで活動する荷主にとって、サプライチェーンにおけるCO2排出削減(Scope3)は国際競争力に直結するが、船舶での再エネ利用は開発が始まったばかり。この船は、コンテナ電池に充電された再エネ電力により推進させることにより、船の運航時のみならず、燃料の採掘・製造から使用までの完全なゼロエミッションを実現する。

内航業界は、船員数及びその技量という2つの不足に対して、抜本的な解決が求められている。この船は、電動化はもちろん、徹底した標準化・モジュール化、さらには標準化を前提とした陸上からの支援によって、より少ない人数、少ない技量・経験でも安全で効率的な運航を実現する。

<次世代汎用PHEVプラットフォーム>
20240418imoto3 - 井本商運、Marindows/次世代ゼロエミ内航コンテナ船PJ開始

現在、開発や導入が進められている次世代先進船舶は、価格が高いだけでなく技術的に発展途上であるため、将来の技術陳腐化(船舶価値の陳腐化)リスクを抱えている。この船は、徹底した標準化・モジュール化・量産化によって、船そのもののコスト削減はもちろん、陸上からの支援も含めた全体最適化によって、運航コストの大幅低減を実現する。建造船価で既存船の30%増程度、運航コストも含めた総運航コストでは既存船と同程度の実現を目指す。

また、将来の新規技術・システムの導入にも柔軟にアップグレード可能な設計を採用することで、技術の陳腐化リスク=船の陳腐化リスクを最小限に抑える。

<プロジェクト概要>
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<第二世代EV船イメージ図>
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