三菱ケミカルグループは5月8日、トリアセテート長繊維「ソアロン」製品について価格改定を実施すると発表した。
近年、原燃料価格の高騰によるユーティリティー費用の増加や、人件費・物流費などの諸費用が上昇し、ソアロン事業の収益は大きく圧迫されている。また、ソアロンテキスタイルの加工を請け負う協力企業や加工委託先においても同様の厳しい状況が続いている。
このような環境下、グループは継続的なコスト削減に鋭意努力してきたが、国内生産を主力としたモノづくりのサプライチェーンを維持するには、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、価格改定を実施することにしたもの。
対象商品は「ソアロン（トリアセテート長繊維）原糸・加工糸、「ソアロン（トリアセテート長繊維）生地。値上げ幅は現行価格に対し、10％以上。改定時期は6月1日契約分から。
