イノフィスは5月30日、日本通運にアシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power」4台を納品したと発表した。
日本通運がアシストスーツを導入した拠点は、貨物の保管や出荷などの倉庫業務を行う相模原オペレーション課。
同課では、製造業から委託を受けて貨物の保管や出荷などの倉庫業務を行っており、納品された荷物の保管用パレットへの積み替え作業や、段ボールを開封し中身を取 り出す作業、パレットに荷物を結束する際の作業など、人が行う作業での腰痛対策が課題になっていた。
数年前から作業員の身体的負担を軽減するため、アシストスーツを含むさまざまな外的補填を検討していたところ、「マッスルスーツSoft-Power」の発売を知り、現場でのトライアルを開始。
バネや空気圧などの力を利用した外骨格型のアシストスーツには、大きすぎて荷役作業で邪魔になるものもあるなか、「マッスルスーツ Soft-Power」は、動きやすさはありつつも補助力も実感でき、自社の作業に合っていると判断し、導入を決定した。
従業員からも、「装着することで正しい姿勢が保てる」「腰の負担の軽減が実感できている」など、身体的負担の改善の声が出ているという。
「マッスルスーツ Soft-Power」は、動力に電気を用いないサポータータイプのアシストスーツ。人工筋肉のアシスト技術をサポーターの背面部に組み込むことで、サポータータイプでは最強クラス(同社比)の補助力を実現しており、実証実験では腰の負担を35%軽減する成果をあげている。
日本通運/倉庫で働くことが困難だった人々の障壁を取り除くプロジェクト開始