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岩谷マテリアル/物流倉庫等で生産性向上実感の人は約25%

2024年07月17日/調査・統計

岩谷マテリアルは7月17日、製造工場や物流倉庫で働く20代~50代の会社員を対象に「近年起きている仕事の生産性における変化」に関する調査を実施したと発表した。

それによると、製造工場・物流倉庫で働く人の約75%が生産性の向上を実感していない。製造工場・物流倉庫内の作業で生産性の向上が必要と考えるひとが過半数。生産性向上のための施策は「作業環境の改善」と「安全性の向上」につながる。生産性向上のためのネックとなっているのは「コスト」、次いで「技術や知識の不足」。生産性向上に効果的なのは「システムやツールの導入」と「作業プロセスの見直し」、「生産性を上げるためのシステムやツールの導入」は結果的にコスト削減につながる、等の結果となった。

<生産性向上について>
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個別に見ていくと、「生産性向上について」は、「いいえ」が67.4%を占め、「低下した(8.2%)」を合わせると約75%を超え4人に3人が生産性の向上を実感していないことが明らかになった。

<生産性の向上は必要だと感じるか>
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その一方で、「生産性の向上は必要だと感じるか」との質問には、「必要だと感じる」で46.8%。2位は「どちらとも言えない」で32.8%、3位は「とても必要だと感じる」で16.8%となった。「必要だと感じる」と「とても必要だと感じる」を合計して63.6%と過半数を超える人が生産性の向上を必要だと感じていることがわかった。

<生産性の向上は必要だと感じる理由は何か>
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「生産性の向上は必要だと感じる理由は何か」との回答では、1位「作業環境を改善するため」で57.9%、2位「生産性の向上が求められているから」で44.0%、3位「安全性を高めるため」で35.2%という結果となった。この結果から、生産性を高めるためのツールや仕組みが導入されるなどすれば、作業環境の改善や安全性の向上につながる、と考えている人が多いこと明らかになった。

<生産性の向上が難しい理由>
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「生産性の向上が難しい理由」については、「コストがかかるから」で45.9%。次いで「必要な技術や知識が不足しているから」で39.6%となった。この結果から、投資に余力さえあれば、生産性を向上させる余地がありそうな状況が理解できる。

<作業において生産性の向上に影響したもの>
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生産性の向上を実感している人に対して「作業において生産性の向上に影響したもの」では、「生産性を上げるためのシステムやツールの導入」と「作業プロセスの見直し」が同率1位55.6%となった。この結果から新たなシステムやツールの導入という外から何かを変えるアプローチと、作業プロセスの見直しという中から何かを変えるアプローチの双方の施策が共に、生産性の向上には効果があるとわかった。

<システムやツールの導入による作業効率以外のメリット>
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また、システムやツールの導入による作業効率以外のメリットでは、同率トップで「コスト削減(48.9%)」と「品質の向上(48.9%)」。また、僅差で3位に「エラーやミスの減少(44.4%)」が続いた。この結果から、一時的には投資となる新たなシステムやツールの導入が、その後のコスト削減や品質向上、ミスやエラーの減少というビジネスメリットにつながっている実情が明らかになった。

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