DHLサプライチェーンは7月23日、熊本県菊池郡に熊本ロジスティクスセンターを開設した。
日本政府の積極的な半導体戦略を受け、DHLサプライチェーンは新たに二階層7095m2の新施設を国内の半導体ポートフォリオに加え、半導体業界向けのネットワークやサービスの強化を図る。
施設は、世界最大の半導体受託製造企業の工場からわずか1.4kmという近隣に位置し、半導体製造装置メーカーなどの顧客に対する在庫管理、配送サービスの強化が可能となる。また、立地の優位性により、ビジネスの効率化と成長を強力に支援するとともに、サプライチェーンの最適化、コストの適正化、迅速な市場対応を実現し、顧客の競争力強化にも寄与する。
半導体の保管と取り扱いに最適な環境を提供するため、空調完備については、半導体製品の品質維持に欠かせない温湿度管理を徹底し、24時間365日稼働体制を整え、顧客の緊急なニーズにも迅速に対応する。セキュリティ設備では、先進的な自動セキュリティシステムを導入し、顧客の大切な資産を保護する。
DHLサプライチェーンのシモン・ウォロノフ サービスロジスティクス事業本部長ヴァイスプレジデントは、今回の熊本での新施設開設により国内半導体業界のサプライチェーン効率化とレジリエンス強化への一助となることを目指すとし、「私たちは、熊本ロジスティクスセンターの開設を通じて、半導体業界の顧客を支えるサービスをさらに強化することにコミットしている。特に、効率的な在庫管理と迅速な配送サービスを提供することで、顧客の製造プロセスの最適化とコストの適正化に貢献する。DHLサプライチェーンは、これからも革新的な物流ソリューションを提供し、顧客の成長と競争力向上に寄与していく」とコメントしている。
■DHLサプライチェーン・熊本ロジスティクスセンター概要
所在地:熊本県菊池郡大津町室1425-1
構造:鉄筋ALC造
延床面積:7095m2(2150坪)(二階層)
主要設備:空調(作業エリア及び 保管エリア)、録画式監視カメラ、機械警備管理、大型貨物エレベータ