パスコは8月7日、荷主や運送事業者における配車業務の負担軽減と安定した輸配送の実現を目指して、配車計画システム「LogiSTAR 配車管理簿」に、佐川急便の「チャーターサービス（貸し切り輸送）」と連携する機能の提供を8月から開始したと発表した。
＜連携フロー図＞
この連携機能により、「LogiSTAR 配車管理簿」のユーザーは、自社リソースを超えるオーダー発生時への備えとして、豊富な車両・輸送手段を保有する佐川急便のサービスを使用できるようになり、これまで以上に安定的な輸配送サービスの提供が可能になる。
「LogiSTAR 配車管理簿」は、運送事業者が保有するトラックの車両台数と配送する物量や配送先などの諸条件を加味し、最適な配車計画の立案を支援。しかし、運送事業者が保有車両では対応しきれない事態が生じることもあり、その場合、配車担当者は、他の事業者に輸配送の依頼を行うという運用（傭車）が行われているのが現状。
2024年4月以降、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限規制が適用され、ドライバーの労務時間の負担は解消されるが、一方で、繁忙期などは、傭車対応の必要性が高まるものと考えられる。
今回の連携機能を使用することで、配車担当者は、車両手配を依頼したい荷物量や配送先などの諸条件が記載された伝票を「LogiSTAR配車管理簿」から「チャーターサービス（貸し切り輸送）」のオーダーシステムに簡単に転送できる。これにより、電話などによる空車確認業務の工数削減や輸配送の安定化に繋がる。
