SBSHDが8月8日に発表した2024年12月期第2四半期（中間期）決算によると、売上高2217億3900万円（前年同期比0.4％減）、営業利益109億5800万円（23.1％減）、経常利益113億8500万円（20.7％減）、親会社に帰属する当期純利益64億5600万円（21.1％減）となった。
主力の物流事業では、既存顧客との取引拡大に加え高い物流機能を求める新規顧客の獲得や、EC物流の需要取り込み等に注力したが、企業間物流における取扱量減少等により、売上高は前年同期より6億5300万円減（0.3％減）の2048億9700万円、営業利益は同20億2000万円減（31.1％減）の44億7600万円となった。
物流事業においては「引き続き取扱数量の減少傾向が継続する可能性を前提とせざるを得ない状況」をふまえ、需要が旺盛なネット通販の取り込み等に積極的に対応している。
2024年2月には同社グループ最大規模となる「野田瀬戸物流センター」（千葉県野田市）が竣工し、4フロアのうち1フロア約1万坪（3万3000m2）をEC物流専用区画としている。また先端ロボットソリューション検証施設「LTラボ」（埼玉県越谷市）で実証実験を重ねてきたLT（Logistics Technology）を本格導入することで、顧客ニーズに高品質かつローコストで応えられえる体制を整えた。
さらに同年中に千葉県富里市に新規物流センターの建設に着手する予定で、今後、中期的に同分野の売上高1000億円超を視野に、EC物流を3PLに次ぐ第二の事業の柱としていく考え。
また、同社はM＆Aを重要な成長戦略の一つと位置付けており、その一環として2024年７月に日本精工が保有するNSKロジスティックスの株式66.61％を譲受する株式譲渡契約を締結。今後、必要な手続きを経て2024年内の株式譲渡完了を目指すとともに、インフラ・ノウハウの共有等によるシナジー効果により、付加価値の高い総合的な物流サービスを提供する体制を整える。
通期は、売上高4500億円（4.2％増）、営業利益210億円（6.5％増）、経常利益205億円（3.8％増）、親会社に帰属する当期純利益105億円（4.4％増）を見込んでいる。
