西濃運輸は10月22日、2024年問題に対応するため石川県と富山県で9月から運行便を集約し、積載の効率化とドライバーの運転時間短縮に取り組んでいると発表した。
これまでは、荷物の積み足しや積み下ろしをトラック1台あたり4~5店所で行い、複数か所まわるため人員不足やドライバーの長時間運転が課題となっていた。
そこで9月からは、30便のうち16便を西濃運輸の金沢支店に集約して積み変え、積み下ろしする場が1~2店所で済むようにした。
ドライバーの運転時間は約1~2時間削減でき、平均積載量は10~20%以上アップ。複雑な運行体制が簡素化されたことで、属人化を解消し、近隣店所との協力体制もできたという。
西濃運輸は今後も、2024年問題対策として、来年には北関東・信州・東濃でのエリアハブを整備するなど、積極的にドライバーの運転時間の削減と積載効率の向上、輸送網の強じん化を図るとしている。