商船三井は11月5日、神戸港ポートアイランドの保有地に物流センター(危険品倉庫2棟および普通品倉庫1棟)を建設することを決定したと発表した。
同社グループは、経営計画「BLUE ACTION 2035」において、ボラティリティの高い海運市況をカバーする非海運型・安定収益型事業の比重を高め、海運不況時でも黒字を確保できるよう事業ポートフォリオを変革することを主要な成長戦略と位置づけ取り組んでいる。
「物流不動産」事業への投資もその一環であり、本物流センターの建設も同取り組みに資するものだ。
また、成長戦略の一つとして化学品物流への取り組みも強化しており、2026年春を目途にポートアイランドで新たな2棟の危険品倉庫を増設する。六甲アイランド近隣の魚崎で運営する既存倉庫にこれらが加わることで、利便性と競争力のある物流サービスを展開するという。
なお、施設の運営は同社グループのジャパンエキスプレスが行う。神戸港を基盤に輸出入海運貨物取扱事業を展開し、特に危険品貨物の輸出入取扱いに強みを持つ企業だ。
商船三井は、100年を超えて神戸港を国内事業の重要拠点として位置付けており、現在もグループ会社を中心に、港湾・物流・曳船・不動産の各事業を広く展開している。今回の物流センター建設により、顧客にストレスフリーなサービスを提供するとともに、神戸港の更なる発展に貢献していくとしている。
■物流センター概要
所在地 | 兵庫県神戸市港島6-1 | |
建設物 | 普通品倉庫1棟(鉄骨造三階建) | 危険品倉庫2棟(鉄骨造平屋建) |
床面積 | 約1万2000m2 | 約2000m2 |
取扱貨物 | 輸出入貨物 | 輸出入貨物(消防法上の危険品) |
BCP対応 | 全棟高床構造化(高潮対策)、非常用発電設備完備 | |
開業 | 2026年春(予定) |