SAPジャパンは11月8日、企業の戦略的なコラボレーション、生産性向上、コンプライアンス管理の効率化、そしてビジネスインサイトの提供を目的とした支出管理ソリューションのアップデートを発表した。
発表は、業界を代表する支出管理カンファレンス「SAP Spend Connect Live」(10月14日〜16日、ラスベガス開催)において行われた。
SAPは、自然言語生成型AIコパイロット「Joule(ジュール)」をSAP Aribaの一連のソリューションに組み込み、ステータス更新やFAQの応答といった日常的な問い合わせ対応をシンプル化する。また、購買バンドルの推奨やサプライヤー情報の要約を提供するなど、生成AIがSAP Aribaソリューションでさらに活用される予定だ。
SAP Fieldglassでは、Jouleにより、時間のかかる人材採用やサービスリクエストが迅速かつ正確に行えるようになる。Jouleは、職務記述書やスコープ・オブ・ワーク(SOW)のテンプレートを自動生成し、開始日や必要なスキル要件などを事前に入力する。
SAP Business Networkでは、物流および資産管理のタスクがJouleにより支援され、未解決の請求書エラーを構造化して解決に向けたインサイトを提供する。さらに、SAP Business Network Discoveryソリューション内の生成AIが新しいビジネス機会とサプライヤーをマッチングする。
Jouleは現在、SAP Aribaソリューションで利用可能で、2024年第4四半期にSAP FieldglassおよびSAP Business Networkに導入される予定。この導入により、支出管理およびビジネス・ネットワーク・ソリューション全体で、頻繁に行われるタスクの80%が効率化されることが期待される。
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