コカ・コーラボトラーズジャパンは12月23日、物流パートナーシップ優良事業者表彰の経済産業省部門で、江崎グリコ、ハコベルと「強靭・持続可能表彰」を共同受賞したと発表した。
4月から江崎グリコと九州地方における空回送車両の活用、山陰地方における繁閑差を利用したトラックの共同活用を展開しており、輸送効率向上の取り組みが評価された。
受賞した取り組みは、ハコベルの働きかけにより、荷主間の情報共有を通じそれぞれの課題を相互補完しようと、輸送スキームを確立したもの。
九州地方では、コカ・コーラボトラーズは主に佐賀県の倉庫間を輸送する際に、復路で製品の積載がない空回送車両が発生する課題があった。
一方、江崎グリコは、1台のトラックがカテゴリーの異なる2つの工場から製品を集荷し、関西と関東のDCに荷下ろしするため、集車に課題があった。
そこで、両社の拠点が近い佐賀県内の輸送時に、コカ・コーラボトラーズの製品輸送を終えた空回送車両が、江崎グリコの2工場で製品を積載し、佐賀県内の江崎グリコの物流拠点に集約。
その後、江崎グリコは他の製品と混載して関西と関東に船舶で輸送することにした。
また山陰地方では、繁忙期がコカ・コーラボトラーズは夏場なのに対し、江崎グリコは冬場と差があるため、江崎グリコが手配したトラックを共同で活用することにした。
それまでは季節ごとに手配台数に変動があったが、共同で集車を依頼することで、荷受側の物流パートナー社も年間を通じた配車予定やドライバー確保ができるようになった。
コカ・コーラボトラーズ/湖池屋と共同幹線輸送でトラック使用台数33%削減