TC神鋼不動産は2月3日、物流施設竣工第3号物件となる「AS-LOGI 神戸Ⅱ」が竣工した。
「AS-LOGI 神戸Ⅱ」は、延床面積2万1276.35m2で、1階と2階のバース、2階へのスロープを備えた最大2区画迄分割対応が可能なマルチテナント型の物流施設。
神戸市が造成した「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内に位置しており、周辺には物流施設や工場等が集積している。三宮まで約27分、大阪まで約50分、山陽自動車道・神戸淡路鳴門自動車道「神戸西」ICまで約1.5㎞といった便利なアクセスで、広域集配拠点として期待される。
最寄り駅の神戸電鉄栗生線「木津」駅から徒歩約6分、三宮からの直通バスが運行しているバス停「木見中央公園前」から徒歩約6分で、通勤者の利便性にも期待できる環境だ。
鉄骨造地上4階建で、1階と2階それぞれにバースを備えて、2階へつながるスロープを整備することでマルチ対応も可能。床荷重1.5t/m2、梁下有効高5.5m、標準スパンの間隔は11.5m×10m確保し、荷物用EVと垂直搬送機を各2台確保した汎用性の高い仕様としている。
環境面においては、全館LED照明や節水型衛生器具を採用しており、CASBEE神戸 「A」ランク認証、ZEB Readyを取得している。更に停電時の稼働を支えるため48時間対応の非常用発電機を備えることで、BCP対策にも配慮している。将来的には屋根上に太陽光発電設備を設置する予定だ。
倉庫内空調新設に対応したキュービクルの電気容量の確保、配管ルートや室外機置場を備えることで、スムーズに倉庫内空調を実装することができる。さらなる拡張性に備えて、キュービクル増設スペースの確保、垂直搬送機の追加、事務所の増設が可能な計画としている。
従業員の満足度向上のため、各階女性トイレにパウダーコーナーを設置。利便性に配慮して、各階に給湯室、2~4階には自販機コーナーを設置している。バース階には利便性とセキュリティを両立させるためにドライバー用トイレを別途設けている。
内装のデザインコンセプトは、見津が丘の大地と光をイメージし、親和性をもたせつつ、新たな発展の場として、洗練されたオフィスの配色・設えを目指した。建物の顔となるエントランスは、同社物流倉庫ブランドのコンセプトにある「明日(アス)」にまっすぐ進む意志、その強さと硬さを水平性で表現した。
働きやすさにも配慮して、カフェテリアを設置(倉庫テナント入居に合わせてオープン予定)。カフェテリア内の無人売店では、軽食や菓子、加工食品などをキャッシュレス決裁可能なレジを設置して運営する。内装については、コクヨによる家具および植栽などのレイアウト・デザイン監修により「見津が丘の森の休憩場」をイメージコンセプトとした多様な休憩場所を選べる配置とした。
カフェテリアは一般開放をするほか、併せて敷地内ではキッチンカーの運営(不定期)も予定しており、地域の活性化にも寄与する。
なお、同社の物流施設ブランド「AS-LOGI」(アスロジ)には、物流の面から「明日(アス)」の人々の暮らし、社会を豊かにすること、また同社の「明日(アス)」を創造すること、という思いが込められている。
■概要
名称:AS-LOGI 神戸Ⅱ
所在地:兵庫県神戸市西区見津が丘1-17
交通:神戸電鉄栗生線「木津」駅 徒歩6分
山陽自動車道・神戸淡路鳴門自動車道「神戸西」約1.5㎞
敷地面積:9688.05m2(2930.64坪)
延床面積:2万1276.35m2(6436.09 坪)
階数:S造・4階スロープ型
設計・施工:奥村組
スケジュール:2024年2月着工、2025年2月竣工
TC神鋼不動産/中部圏第1号の物流施設「AS-LOGI鈴鹿」開発